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映画「天心」 これは、茨城県のいや、日本文化の象徴である六角堂の再建に関わった人間のドラマでもあった・・・ [防災!復興祈願]

昨日は、午前中法事があり、午後は龍門庭のサツキの刈り込みをて、
午後6時半に大子町文化福祉会館「まいん」にでかけ、映画を観てきました。

まずは、滝川で撮影したセグロセキレイをご覧ください。

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↑ この日は、カワセミは現れませんでしたが、セグロセキレイはつがいで飛び回っています。

大子町には、常設の映画館がありません。

水戸周辺の映画館までは、1時間かかります。

そこで、湯の里名画座として、「まいん」で、町民向けの映画を興行してくれています。

今回は、第11回湯の里名画座ということで「天心」が上映されました。

この映画は、明治時代、西洋化、廃仏毀釈の嵐の中で「日本文化」の素晴らしさを、日本国民に、そして、世界に知らしめ、失われゆく「日本の美」を救った岡倉天心という人物を描いた映画であったが、 東日本大震災で滅失した五浦の六角堂を再建するために心血を注いだ人たちの人間ドラマでもあったのだ・・・


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↑ 午前10時半、午後2時、午後6時半からの三回上映されました。

上映前に監督の舞台挨拶があり、上映終了後には、震災後、滅失した六角堂の再建に携わった当時の茨城大学課長斎藤勝男さんも舞台に登場し、再建にまつわる話を語ってくれました。

実は、斎藤勝男さんは大子一高(現・大子清流高校)の同級生で隣りのクラスで、
facebookで交流を再開していたところです。
実際にお会いしたのは、卒業以来初めてだったと思います。
また、六角堂の再建には、伝統技能に詳しい職人さんたちの協力が欠かせません。
斎藤勝男さんの挨拶の中で、大子の大工、菊池均さんの活躍ぶりも紹介されました。

今回は、その菊池均さんの隣りの席でこの映画を観られてちょっと得した感じです。
松村監督とも斎藤さんの紹介でお話をさせていただきました。

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映画「天心」は、震災前に製作の話が進んでいて、平成23年3月9日に、地元北茨城に委員会が結成されたそうです。

その二日後、東日本大震災の発生、五浦に押し寄せた巨大津波で、天心ゆかりの六角堂は滅失してしまったのです。

撮影の拠点を失った監督ですが、、茨城大学が再建にあたるのに協力しながら映画作りを進めていくことになり、六角堂の再建、という方向に話は進みます。
岡倉天心が創建した当時の技法で、当時のままに造ろうと、いう大プロジェクトが始まったのです。

その辺の裏話は、舞台挨拶でもあり、興味深く拝聴させていただきました。

映画の中では、岡倉天心とフェノロサが狩野芳崖に会いに行く所から始まります。
この二人の尽力がなかったら、日本は、法隆寺や興福寺とそこにまつられている仏像を失っていたことでしょう。

実は、龍泰院も明治時代、廃仏毀釈で荒れ果てました。
そのことを、嘆いたのが東京美術学校の教授だった櫻岡三四郎さんです。
櫻岡三四郎さんは、桜田門外の変で実行部隊指揮役の関鉄ノ介をかくまった袋田の庄屋
桜岡源次右衛門の孫にあたる方ですが、その功績により、龍泰院の中興開基になっております。

その、櫻岡三四郎さんの名前も、校長を務めていた岡倉天心が東京美術学校を追われた時、
天心を支持する、連判状のうようなものなかに映し出されていました。

天心が五浦に移り、弟子の横山大観、下村観山、菱田春草、木村武山の創作の様子が描かれていきます。

この四人の内、大観は水戸出身、武山は笠間出身ですが私は菱田春草が好きです。
この映画では、春草が極貧の生活の中から、新たな境地に到達し、名作を生み出す苦悩が描かれています。
春草ファンの私には、たまらない展開でしたが、春草の絵が観た人の心に響く何かを持っているその理由が
映画を観てわかりました。

天心という人物を、大観が回想していくということで、物語は展開されますが、大観自身は映画ではさほど描かれていません。
先月、島根県の足立美術館で横山大観の名作をたくさん観てきました。
横山大観にも大いに興味があるので、監督には、横山大観を描いた映画も作って欲しいと思います。

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↑ 五浦を舞台にした映画「天心」茨城県の人はもちろん、多くの日本人に観て頂きたいと思いました。

この映画には、茨城県ゆかりの俳優さんや、北茨城出身のアーティスト石井竜也さんも主題歌を作って協力しています。
大河ドラマ「軍師官兵衛」で、秀吉を演じている竹中直人さんが天心役で見せる演技も見逃せません。

世界に誇る日本文化、クールジャパン、その伝統を守った人間の物語ともいえるでしょう。。

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↑ 最後に、セグロセキレイを撮影したところにある、地層「斜交層理」をご覧いただきます。
前記事で紹介した古代ゾウの足跡化石の発見された地層と同じく、男体山角礫岩層の下位にある地層です。

今日は、裏庭「龍門庭」のサツキの刈り込みの続きなど裏庭の手入れをする予定です。
男体山角礫岩層の断崖で咲くミヤマスカシユリや袋田の滝付近に自生する、
フクロダガヤやウチョウランなども植栽して、保護していく場所にする予定なので、
今年は、住職自ら、丁寧に手入れしています。


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コメント 4

斗夢

貴重なお話、有難うございました。
by 斗夢 (2014-06-22 10:14) 

らいおん草

随分昔に五浦に行ったことがあって、六角堂のことは気になっていました。映画みてみます!
by らいおん草 (2014-06-22 18:31) 

青い鳥

「六角堂は滅失」のニュースに衝撃を受けたこと、今でもはっきりと覚えています。
竹中直人さんが天心の役なのですね。
それだけでも素晴らしい映画であろうと想像できます。
こちらで上映されることがあったら必ず見に行きます。
by 青い鳥 (2014-06-23 11:55) 

袋田の住職

斗夢 さん 東京美術院を追われた天心を受け入れた茨城県は、震災で被災したにもかかわらず、六角堂を復旧しました。その心意気を感じて頂ければ幸いです。

らいおん草 さん 屋根や壁の色がいつの間にか変わっていましたが、滅失を期に創建当時の姿に復元しました。映画もそして、現在の六角堂もぜひご覧ください。

青い鳥さん あの時は復元は不可能と思いましたが、見事に天心時代そのままに六角堂は再建されました。ぜひ、映画もご覧ください。



by 袋田の住職 (2014-06-23 23:07) 

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